2008年03月20日

第31回全日本アンサンブルコンテスト

3/20(木祝)。アンコン全国大会。見に行くのは3年ぶりです。今回の会場はなんと自宅から一駅!近い!
中学・高校はいずれも後半半分程度、大学・職場・一般は全部聴きました。今回はいろいろ思うところ、感じるところが、多かったので、3回に分けて書きたいと思います。初回は全体の感想から。

午前中は高校の木管○重奏~金管を聴いたのですが、ちょっとレベルが低かったかと・・・。これが全日本のレベルか?と疑問を抱きました。木管アンサンブルは音程の悪さが目立つ団体が多く、金管は音色そのものに魅力がある団体がなかった、という印象です。

大学は、熊本盲学校の打楽器アンサンブル。これを聴く為に午前中から足を運んだようなものです。あの所沢での衝撃の演奏から3年。息をする音もたててはいけないような張り詰めた緊張感の中、演奏が始まりました。
3台の鍵盤楽器の早く細かいパッセージが見事なまでに流れていき、後半は哀愁漂うビブラフォンのメロディで会場を魅了しました。
多分初出場の3年前と違い、今回はものすごい注目を集めての全国大会だったと思いますが、内面からじわじわ攻めてくる素晴らしい音楽だったと思います。何故ここまで音楽がそろうのか?”アンサンブルは見てあわせるんじゃないんだよ”とでも彼らが教えてくれているかのような、ではどうやってあわせるんだろう?3年前も同じ事を思いました。未だに答えがわかりません。

午後は中学の木管○重奏~金管を聴きました。こちらは魅力溢れる演奏が続出!中でも東海南中の「3つの小品」(イベール)の木管5重奏は、曲の楽しさや躍動感に満ち溢れる(いい意味で)中学生らしい、素晴らしい演奏で感心しました。
金管、音色は午前中の高校生よりいいんじゃないか?と思うほど豊かな響きの団体が多くこちらも感心。ただ、音楽やアンサンブルの構成が”崩壊”と言っていいほど崩れている団体が多いのが気になりました。音色はいいのにもったいない・・・という印象です。

そして一般・職場。これがアンコン全国大会の醍醐味でもあります。個性豊かで素晴らしい大人の音楽続出です!
一般では、マリンバ奏者が引っ張っていき終始攻めの音楽を見せた浦添市吹奏楽団の打楽器アンサンブル。ビジュアル的にも最高のパフォーマンスでした。
憎いくらいにおしゃれでうまい世田谷おぼっちゃまーずのクラリネット7重奏。無知で勉強不足なのですが、これほんとにチャイコフスキーの曲なの・・・??
金管では、歌心満載の北見吹奏楽団。とても素敵な演奏でしたが、中低音楽器にメロディが来た場合のバランスと、場面が変わるブリッチ部分の整理、この曲の「罠」にはまっている印象でした。惜しい。

職場では、ブチ切れ気味のスウィングで演奏に釘付けにされました、NTT西日本のサックス四重奏。曲の場面転換や構成も見事で、幅広い表現と技術で圧倒した演奏でした。
そしてブリジストン久留米の金管八重奏。アンコンの常連です。相変わらずの安定感あるブラスアンサンブルでした。
”職場の部廃止”って話もあるらしいですが、アンコンも??こんな個性的でめちゃめちゃうまい演奏が聴けなくなるかも?と思うと少し残念です。

投稿者 shin-ya : 23:05 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月07日

パリギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団 新宿公演

人生念願だった生ギャルド。ついに聴けました!新宿オペラシティ。
自分の(勝手な)イメージだと、ギャルドは”おフランスの”お上品な宝石のような演奏をするバンド、などと思ってたのですが、なにがなにが。肉厚の木管群と煌びやかな金管群の大熱演!最高でした!

第一部。ドンファン、ディオニソス、ラプソディーインブルー、って、いったいどんなプログラムだ、これ。すごいなぁ。
20人のクラリネット群の煌びやかな幕開けで攻めの演奏の<ドンファン>。
ほんと細かいパッセージまではっきり聴こえます。<ディオニソス>。これはギャルドのオハコでしょう。酔っ払いのフラフラした表現も最高にしゃれてます。最後にナカリャコフのTpソロによる<ラプソディーインブルー>。ピアノいるのにTpがソロ吹くのか。しれーっと涼しい顔して、冒頭のグリッサンドとか、さらーっと吹いちゃうんだもんなー。

第二部。引き続きナカリャコフのフリューゲルソロでG線上のアリア、Tpソロでホラスタッカート。バックとのバランスも良く、テクニックに魅了されました。拍手が鳴り止まず、Tpだけでベニス謝肉祭をちょろっと。低い音まで良く鳴りますなぁ。
バンド演奏に戻り、バルトークの<舞踏組曲>。実はバンドの音と曲想がどんぴしゃりだったのはこの曲だったかもしれない。土俗的な雰囲気が良く出てました。そして大トリは<パリのアメリカ人>。これが大熱演!この曲振りながらジャンプした指揮者なんて他にいるんだろうか!?(どこでジャンプするんだよ、あの曲で?って突っ込みが入りそうな。でもジャンプしたんだもん、ほんとに)。この長くて変化が多い曲を暗譜で振ってただけに、相当の準備をしたものだと思います。ほんと素晴らしかった。

そしてアンコール。実は段々バンドがノリにノッテ来た感があり、アンコールはホントに最高潮!<闘牛士の歌>、<くまんばちの飛行>、曲名判らんマーチっぽいやつ、
で、次になんと<涙そうそう>。えー!驚きです。リズムも前に出した結構ノリノリの演奏でした。これは誰のアレンジ、というか、どの楽譜使ったんだろう。
で、ほんとの最後に<ラデッキー行進曲>。手拍子嫌いな僕でさえ、ノリノリで手拍子してしまいました!!

数えたらEbクラとBbクラ(←違うかな?)だけで20人。Fl3人、Ob3人、Tp3~6人、Tb3人、という編成ですが、実に独特の肉厚な木管中心の音がします。<ディオニソス>の途中でふと気がついたのですが、あわせシンバルが出てこない。(結局、パリアメで2箇所出てきただけ)。日本のバンドが良くやる時にあわせシンバルを使ってる箇所は、サスをバチで殴ってました。強奏のところもすっきり気持ちよかったのはこの効果か?もちろん管があれだけうまいからあわせシンバル無しでもかっこつくんでしょうけど。

最高にうまいのですが、それだけでなく、お客さんを良く盛り上げる術を判ってるなぁ、もちろん、変なパフォーマンスなどなく、演奏だけで。客席の反応も良く、ステージと客席が一体となってどんどん素晴らしい音楽になった感がありました。ほんと気持ち良いコンサートでした。

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(追記)アンコール一曲目、<闘牛士の歌>と書きましたが、あれは<第一幕への前奏曲>だと思います。(まあ、闘牛士の歌も入ってますが)。
何故そう書いたかというと、ロビーのアンコール曲目張り出しでそう書いてあったからです・・・。

投稿者 shin-ya : 00:37 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月04日

第55回全日本吹奏楽コンクール(大学)

全国大会大学の部。長野県民会館で行われました。
昼夜と駅前の蕎麦屋でソバと蕎麦焼酎三昧。全国大会、各地持ち回りで続くといいですよねぇ、出来れば美味しいものがあるところで。
(ホテルの確保は大変ですが・・・だって吹奏楽含め、全国規模の大会やイベントが3つもあったのですから。そりゃ長野市内のホテル全滅ですよ)。

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札幌大 Ⅳ/第六の幸福をもたらす宿
バランス良く整っているのですが、個々の楽器の音に艶がなく、また、両曲ともテンポ設定が良く言えば落ち着いているのですが、聞いててつまらない感があり。
起承転結がもう少し欲しかった演奏です。

福岡教育大 Ⅱ/スターズ・アトランティックより
唯一の課題曲Ⅱでしたが良く整った公演。自由曲も難曲をしっかり吹けてましたが、両曲とも音楽作りをもう少し踏み込んで欲しかったです。

龍谷大 Ⅴ/また一緒
課題曲冒頭の発音のズレに始まり、各ソロも不安定な部分が目立ちました。自由曲、”In Unison Again”という意味深な英題がついてましたが、一つのテーマで最後まで展開。同じ音形ですが、楽器により事情が違うせいか、ばらつきが気になりました。Saxのソリスティックな先導で後半部分はらしさが出てきましたが、そこまでの音楽作りに一工夫欲しかったです。

福岡工業大 Ⅰ/シバの女王ベルキス
課題曲・自由曲共に整った演奏ですが、ダイナミクスや変化があまり感じられず、終始一本調子で音楽が進んだのが残念でした。

近畿大 Ⅳ/プラハの為の音楽1968
課題曲、テンポが決まらない部分もあり心配しましたが、なんとかボロを出さずに終わった感じです。自由曲、非常に丁寧に音楽の奥まで掘り下げた演奏。パーカッションブラボー!素晴らしい打楽器群でした。

東北福祉大 Ⅳ/「散歩、日傘をさす女性」~クロードモネに寄せて
どのパートも良くなってますが、まとまってなく、一つ間違えれば吹きたい放題に近い演奏でした。自由曲ですが・・・うーん・・・コメント出来ません。

神奈川大 Ⅴ/交響三章
課題曲Ⅴは各ソロも安定し模範的な演奏。あ~こういう動きあったんだ!と再発見する場面も多し。自由曲は正確で緊迫感溢れる素晴らしい演奏でした。

埼玉大 Ⅲ/ぐるりおざ
よく歌えているマーチで心地よいですが、若干やりすぎといわれそうな箇所が多数。自由曲は、あー歌詞付きの歌は駄目になったんだ、と違和感感じる一楽章でしたが、よく構成も出来た良い演奏でした。

川崎医療大学 Ⅲ/レッドラインタンゴ
パート毎の人数に若干のアンバランスがあるバンドですが、良く吹いてました。澄んだ心のある金管群は立派。自由曲、素晴らしい演奏でした。ソプラノSaxとバリトンSax,木管低音が肝になるこの曲ですが、配置があそこでよかったのか?と。もっとソロ楽器が前に出てくるような配置がよかったんじゃないか?と思います。

創価大学 Ⅲ/ハリソンの夢
分厚いサウンドでしっかり聞かせてくれました。サウンドが厚いだけに、マーチの軽快さがもう少し欲しいところも。自由曲は中間部など良く歌いあげた名演でした。

金沢大 Ⅳ/歌劇「フェドーラ」より
木管群のサウンドが光りました。特に自由曲のうつくしいメロディの歌い方など立派な演奏だったと思います。金管群とのバランスがうまくとれればよかったかと思います。

静岡大 Ⅲ/華麗なる舞曲
洗練されよく歌えた課題曲。そして大熱演の自由曲。金管群に不安を感じる部分が若干あったので、そこが残念でした。
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昨年に比べ、”うまい”演奏は若干減っている感じがしますが、明らかに印象に残る演奏は増えてました。個人的にはコンクールは<お祭り>だと思っているので、今日の大学の部はとても面白かったです。

投稿者 shin-ya : 00:18 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月21日

第55回全日本吹奏楽コンクール(高校)

全国大会二日目。高校の部。前半と後半の最初のほうを聞きました。
個人としては15年ぶりの高校の部観戦。ここまで高校のレベルが上がっているのか!と驚きの連続。ほんとに全団体素晴らしい。何を基準に点数付けるのか全く検討がつかない。多分ほんのちょっとの”良くないところ(=悪くない)”とか、特定の楽器の音色とか、そんなので差をつけるしか選択肢が無いのでは。

中でも印象に残った団体。

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■淀川工科(4/ダフニスとクロエ)
両曲とも正確な演奏。自由曲でのフルート、ピッコロのソロが光りました。ただ<50個の音が正確に鳴ってる>という印象で、パート間、楽器間のブレンドで色彩感がもう少し出てくれば、と思いました。

■磐城(4/中国の不思議な役人)
優等生的な演奏が多い中、とにかくすべての表現が大胆。こんな演奏大好きです。自由曲ではTbパートの独断場!あの4人組はすげぇ。是非アンコンで聞いて見たいです。もちろん他のパートも素晴らしく、強烈な演奏でした。

■精華女子(4/宇宙の音楽)
”女子高は金管が鳴らない”なんて時代が昔あったっけなぁ~。金管木管とも素晴らしい音が最後まで鳴り響きました。課題曲4はここを押したい。自由曲は消化しきれてない印象もあり、このバンドでも”宇宙の音楽”は難攻不落なのか。コンクールでちゃんと聞かせてくれる団体が現れるのでしょうか、この曲。

■市立船橋(4/アルプス交響曲)
ここもしっかりした音でよく吹きました。アルプスの日の出から、静寂なところまで、幅広い表現力。この曲でホルン4人はちょっとつらかったか。でも素晴らしい演奏でした。

■伊奈学園(4/ばらの騎士)
たぶん昨今の高校の部でこのようなバンドが評価されるのでしょう。象徴するような演奏でした。木管中心のバランスの良い音。吹奏楽で「ばらの騎士」、なかなか度胸が要ると思うのですが、このバンドの音だからこそ評価されたのでしょう。

■旭川商(4/ダフニスとクロエ)
パントマイムから始まった自由曲は、フルートの絶品なソロに始まり、フルートパート全体の素晴らしさが光りました。全員の踊りもクライマックスへと見事な盛り上がり。

そのほかの団体も、随所に光る演奏は幾つもありまして、書き出したらきりがありません。

あと、午後の前半少しだけ聞きましたが、埼玉栄高校の名演奏に巡りあえました。本日中ダントツでNo.1ではないか?と思います。あの課題曲1を”なんだ、いい曲じゃん!(苦笑)”と思わせる程の見事なマーチ。そして自由曲。歌心満載、うたううたう!ついでに歌っちゃった!みたいな。ドラマティックで壮大な歌でした。
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15年ぶりの高校の部、すっかり浦島太郎になってました。行ってみるもんだねぇ。

投稿者 shin-ya : 22:21 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月20日

第55回全日本吹奏楽コンクール(中学)

全国大会初日。中学校の部。前半の最後のほうと後半を聴きました。特に後半はすべての団体が素晴らしい演奏で、ほんとに甲乙つけがたい演奏ばかりでした。ここまで差が無い大会も記憶にないです。

以下、その中でも強く印象に残った演奏。

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■敷島中(4/ダッタン人の踊り)
正直、これが聴きたくて行ったようなものです。昨年の名演奏から、今年はなんと「ダッタン人」。一体どんな素晴らしいダッタン人なんだろう?と興味津々。期待は裏切らず、各ソロも素晴らしく艶があり、細かい部分も良く吹けていたと思います。立派な演奏でした。

■山内中(4/ロシアの皇太子)
木管が良く鳴り、サックスソロもムードたっぷり。最後の鍵盤打楽器も見事。掛け声聞いて中学生らしさも見え、かわいらしい演奏でした。

■和名ヶ谷中(4/こうもり)
素晴らしい課題曲と歌心たっぷりの自由曲。

■椿中(2/交響曲三番;バーンズ)
この学校を聴くのも今回の楽しみでした。過去数々の名演を残してきた学校。課題曲2はよく鳴りよくまとまった素晴らしい演奏でした。自由曲、若干いっぱいいっぱい感が随所に感じられたのが残念、というか、この団体をもってしてもバーンズの3番は攻略難しいのか、と驚き。

■湯沢南(3/トゥーランドット)
熱い!熱いトゥーランドット。よく歌え、よく鳴りました。

■習志野5中(2/ローマの噴水)
色彩豊かなローマの噴水。若干金管に無理がありましたが、それを差し置いても美しい立派な演奏です。終わり方が特に絶品!あと1時間早く演奏していたら、この演奏を聴いて奇麗な夕焼けが見れたことでしょう。非常に気分の良くなる余韻の残り方でした。
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中学生の数々の名演を聞かせてもらいました。ありがとう。

投稿者 shin-ya : 00:16 | コメント (0) | トラックバック (0)